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市原助手研究概要

1.疾患モデル動物を用いた疾患感受性遺伝子の同定

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 近年、日本では、動脈硬化の危険因子である高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満を発症する患者が増加しています。さらに、これらの疾患を重複して発症するメタボリックシンドローム患者も増加傾向にあり、危険因子が重複すると、心筋梗塞や脳卒中等の合併症の発症リスクが高くなるため、メタボリックシンドローム患者に対する予防法や治療法の確立が望まれています。我々は、高血圧、脳卒中、メタボリックシンドローム等のモデル動物を使用し、DNAマイクロアレイを用いた疾患感受性遺伝子の同定を行っています。

2.循環器系疾患における病態進展マーカーの同定

 動脈硬化や心不全等の循環器系疾患に酸化ストレスの関与が示唆されています。我々は、高血圧性心不全や拡張型心筋症モデル動物を使い、疾患発症や進展における酸化ストレスの関与を検討し、疾患発症や病態進展を予期する初期マーカーの開発を行っています。

3.外因性ストレスと内因性外ストレスによる心血管系システムへの影響

 近年、ダイオキシン類や内分泌撹乱化学物質の環境汚染問題やタバコの成分による健康への影響に社会的関心が高まり、それらの心血管系への影響も社会的に問題となっています。我々は、喫煙や有機溶剤等の外因性ストレスと低酸素等の内因性ストレスによる心循環器システムへの影響を検討しています。また、最近注目を浴びているナノ粒子による心血管系への影響にも着手しています。

共同研究機関、共同研究者

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名古屋大学医学部 循環器ゲノム情報応用診断学 教授 横田 充弘
名古屋大学医学部 循環器ゲノム情報応用診断学 助手 小畑 孝二
名古屋大学大学院医学系研究科 器官制御内科学 教授 室原 豊明
名古屋大学大学院医学系研究科 環境労働衛生学 助教授 市原 学
九州大学大学院医学研究院 環境医学分野 講師 田中 昭代
三重大学医学部 衛生学 教授 川西 正祐
金城学院大学 生活環境学部 教授 家森 幸男
金城学院大学 生活環境学部 助手 北森 一哉